2011/03/30

ボランティア参加の備え

災害復興支援ボランティアの参加について紹介したいと思います。このたびのような巨大地震による災害に遭遇した当事者の中には、気丈に対応しておられる方々がおられます。しかし、被災者の多くは私たちの想像以上の心的、精神的、肉体的ショックを抱えています。それだけにボランティア参加者は活動に際し、自分のことは自分で責任を持って行えるよう十分に備えて参加する必要があります。相手に決して負担感を与えないボランティアになるよう努めたいと思います。これがSBS「至高の美を献ぐ」という理念に通じるものです。
参加するに当たって以下のことを確認してください。そして十分ご理解の上、参加されるようお願いします。

1.  作業(作業の種別によって異なる)に必要なものは自分で最大限想像力を働かせ、準備して参加することができる。

2. 滞在期間のボランティア現場での飲み水、食料、日常生活の必需品(傷薬など)等は活動時間、日数に合わせて、基本的なものはあらかじめ準備することができる。

3. チームと協調して行動することができる。

4. 宿泊するときは寝袋(冬の寒さに対応できるもの)を持参することができる。

5. 仮に一日、二日シャワーの使用ができなくても十分対応できる。

6. 計画通り進まなくても、臨機応変に可能性を見出す対応ができる。

7. 体調を十分整えて参加し、決して無理を押して参加することのない自己管理ができる。

以上のことを踏まえて参加希望される場合は
(1)所属教会(牧師名)
(2)参加人数(複数の場合のグループの責任者)
(3)日程(できれば複数案)
等々、メールでお知らせください。

なお、ボランティア活動に参加される時には事前に「ボランティア保険」に加入されることをお勧めします。

最後に、兄弟たち。すべての真実なこと、すべての誉れあること、すべての正しいこと、すべての清いこと、すべての愛すべきこと、すべての評判の良いこと、そのほか徳と言われること、称賛に値することがあるならば、そのようなことに心を留めなさい。ピリピ4:8

2011/03/29

医療品等の提供

私たちのネットワークの情報を介して米国リフォームド・バプテスト(Reformed Baptist congregations)の援助を取り次ぐコーディネーター、Jim Howell(ジム・ハウエル)氏が来日します。今回は、アメリカが避難勧告している地域にいるRBの関係者に医薬品(約330,000ドル分)を届けるためです。

その後に仙台に来て情報を収集し、これからの援助活動の輪を広げていきたいと考えています。活動する皆さんの中で特に医療関係で支援を必要としているという情報をお持ちの方々と連携して、支援が実現できたらと願っています。それぞれの支援ネットワークで共有できれば感謝です。

ハウエルさんはこれまでも米国内、オーストラリア、ニュージーランド、とシンガポール等のR.B教会の兄弟姉妹の思いを、ミャンマー、スリランカの津波、パキスタン、中国の地震、さらに米国のハリケーン・カトリーナなどでの災害援助活動に届けてきた方です。

今回も日本の被災した方々に医療品等を届け、援助していきたいと願っています。

最後に、兄弟たち。すべての真実なこと、すべての誉れあること、すべての正しいこと、すべての清いこと、すべての愛すべきこと、すべての評判の良いこと、そのほか徳と言われること、称賛に値することがあるならば、そのようなことに心を留めなさい。ピリピ4:8

ネットワークとネットワーク

「災害復興支援SBSネットワーク」の大切な意図は、復興支援をしていこうという主体性を持ち取り組むこと、そしてそれぞれのネットワークが持つ情報を共有し合い、多角的な視野で確かな支援復興を実現していくことにあります。私たちは私たちであればこそ得られるネットワークのからの情報を共に共有していただき復興支援に寄与できればと考えています。

すでに仙台地区では「仙台キリスト教連合 被災支援ネットワーク」があって、ホームページ「東北HELP」を立ち上げ各団体の支援活動の情報を確認できるようになっています。

さらに、いのちのことば社のクリスチャン新聞では巨大地震直後の3月14日以来、通常の紙ベースの新聞に先立って毎日、震災関連で取材した記事を次々と電子版「JP NEWS」に載せています。全国的な視野で確認し合える情報です。

そしてそのいのちのことば社からの情報によりますと、お茶の水クリスチャン・センター(OCC)でも、同様に情報の共有が喫緊の課題だということで、事務所を設け専従スタッフを置き、救援側と被災現地側で情報を発信しているところをリンクして互いに出会えるようなサイトの立ち上げを急いでいるとのことです。JEA援助協力委員長の中台孝雄先生を会長に、OCCに関係している諸団体が協力して「東日本大震災救援キリスト者連絡会」(事務局長:元JEA総主事の稲垣博史)という名称で、すでに「仙台キリスト教連合 被災支援ネットワーク」とも連携しようとしています。

決して見落としてならないのは、それぞれ被災地にある教会共同体、ないし被災地に隣接する地区教会共同体、そして全国の全ての教会です。こうした教会が主体になった取り組み、教会共同体を建て上げていくような取り組みができるかどうが、この21世紀のキリスト教会の存亡にかかっているように思います。救援物資がスムースに流れれば良いだけだけではすまない大きく大切な課題です。

なお、本校を拠点に約一週間、被災地現場に踏み込んで取材し、発信した「Grassroots News.TV」の視点は興味深い。文化の中で神学するという視点、この国に神の家族共同体を建て上げる視点から参考にできるのはないかと思います。

最後に、兄弟たち。すべての真実なこと、すべての誉れあること、すべての正しいこと、すべての清いこと、すべての愛すべきこと、すべての評判の良いこと、そのほか徳と言われること、称賛に値することがあるならば、そのようなことに心を留めなさい。ピリピ4:8

2011/03/26

救援活動ボランティア募集

現在、神学校を拠点に活動しているCRASH JAPANのティームの一部が東京に戻り、もう一つのグループが来週も活動を続けます。そこで急遽、彼らがいる間に日本人ボランティアの活動を実施したいと思います。希望される方は是非参加してください。次週月曜日から木曜日(28~31日)にかけて実施する予定です。まずはご連絡ください。調整します。

ほとんどが初めての経験と思われますが、災害ボランティアは体験して学ぶものでもあります。この機会を用いていただき、次につなげる経験、また他日に備えるためにの実習となるように取り組みたいと思います。そして日本人クリスチャンたちによるリーダーシップで、緊急時はいつでも対応できる備えができるようになればと願っています。

参加条件は、こうした災害ボランティアに参加経験のあるなしに関係なく、自発的参加で、そして主に、隣人にどのような条件でも最良の奉仕を献げようと思われる方々であれば、どなたでも参加できます。思わぬ情況でも知恵を尽くし、可能性の道を見出そうとの意志のある方です。

今回は最初ですので3~4人のティームを構成したいと思います。できれば牧師たちにも加わっていただければ感謝です。

また、単に物資の搬送だけではありませんので、一日は自活できる備え(寝袋、食料、飲料水など)のできる方で、外でも作業できる装備の可能な方です。ただし、今回は出先で宿泊はしません。宿泊は神学校になりますが、寝具は十分ではありません。今年はいつになく寒く、真冬並の寒さが続いています。特に靴は登山靴のようなしっかりしたものをお願いします。

今日も被災地、北上川に隣接する石巻の住吉町付近を回りました。巨大地震による津波の爪痕は強烈な印象で、言葉には尽くせないものでした。しかし、家の中の残土、流入物、破損した家具などの搬出に黙々と労する人々の姿がありました。こうしたところでの後片付けボランティアの活動がすでになされています。

しかも、まだ支援物資の届かないところ、さらに必要としているところがあります。一つは鹿妻町にある市営住宅、県営住宅などは生活物資を必要としているところです。一箇所に救援物資が集中することのないように知恵を尽くす必要があります。

今回のボランティア活動は確実な情報を得る作業の一つでもあります。

最後に、兄弟たち。すべての真実なこと、すべての誉れあること、すべての正しいこと、すべての清いこと、すべての愛すべきこと、すべての評判の良いこと、そのほか徳と言われること、称賛に値することがあるならば、そのようなことに心を留めなさい。ピリピ4:8

2011/03/25

行政との連携

早速、中澤牧師からとても参考になるメールをいただきました。その要旨は以下の通りです。支援物資が教会の置かれた地域の人々に、本当に必要としている方々に届ける一つの手段として参考になるのではないかと思う。

今回の災害で教会には救援物資であふれています。一人の行動では限界があります。捧げてくださった方の大切なものを何とか無駄になるようなことのないようにと考えました。私は青葉区愛子ですので、宮城総合支所、社会福祉協議会に出向き、救援物資が教会にあることをお伝えしました。行政側の関係で必要な方に対して連絡がなされます。そして連絡を受けた方は教会を訪問し、本人に直接必要物資を受け取ることなります。このようなことに関しては、間接的な災害となるそれぞれの市町村支所で受け付けていただけます。その際、できましたら物資の詳細なリストを持っていくと助かるようです。

他の方法として、県や市町村に対して物資を援助(寄付)する場合は次の通りです。宮城県では、食品関係に関しては農林水産部食産業振興課(022-211-2963)平日9時以降から5時まで、日用品に関しては保健福祉部総務課(022-211-3183)平日9時以降から5時までです。この場合も物品のリストを作成し伝えることをお勧めします。

しかし、教会としては前者の方法、近くの行政窓口にお話しをして連携を取ることをお勧めします。それは個人の必要にも細かく応えることが可能であると考えるからです。またこうした取り組みを通して行政との信頼も確保できると思います。

今回の震災はとても大きな災害であり、長い期間の取り組みが必要となることが予想されます。どうかご検討くださいますようお勧めします。以上です。


援助物資は援助を必要とされる方に届けられますが、教会に与えられた大切に役割です。被災地で不自由な生活に置かれた人々の援助は優先されますが、と共に、二次的、三次的に被害を被った方々にも目を留めるべき大切な視点を与えてくださいました。また、教会が行政側と連携することで、今このときだけでなく、次に備えることになると思います。

2011/03/24

「災害復興支援SBSネットワーク」

想定外の巨大地震、「東日本大震災」のゆえにすでに10000人以上のかけがえのない命が失われました。さらに行方不明の方々が12000人を超えています。そして一時は40万人を超える人々が避難生活を強いられました(現在24万人)。こうした中で様々なクリスチャングループ、団体、また諸教会が支援のために敏速に行動されました。私たち神学校も実際に支援活動をされる方々の拠点として施設を提供し対応してきました。徐々に今後どのような支援の在り方が求められているかが明らかになってきています。このたびの災害の規模を考えますと、ある程度、長期にわたって、情況の変化に対応できる支援活動をしていく必要があるように思います。その大切な鍵は各教会の主体的な取り組みであると思います。

本校の略称であるSBS(仙台バプテスト神学校)をクリスチャンの支援理念と読み替え、至高(S)美(B)献(S):「至高の美を献ぐ」とし、もっとも尊い価値あるものを献げていきたいという思いから「災害復興支援SBSネットワーク」という窓口を設け取り組むことにしました。私たち神学校が関係する教派を超えた内外の諸教会、クリスチャングループ、また主にある兄弟姉妹たちの尊い支援を取り次いでいきます。

本校との関わりで、この震災で痛んでいる方々を支援したいという方々の尊く、価値あるものを確実に届けていく働きを実現したいのです。また、そのために最良の奉仕を献げたいと願う主にある諸教会、兄弟姉妹と共に取り組んでいきます。

さらに、直接の被災地だけでなく、その周辺でも、今回の災害のゆえに、困窮に陥っている方々がいます。諸教会のクリスチャンたちの情報を介して、また諸教会の兄弟姉妹の思いと行動を介して必要な支援が実現できればと思います。まさに教会が、またクリスチャンたちがその置かれた地域共同体の中で、その地域の繁栄を求めまた寄与貢献していくためです。この一事に共に取り組むことは主の思いと受け止めます。

また教会のボランティア活動等の研修や実践が実現できればと願っています。

SBSネットワークとしての考え方や情報は、特設ブログ(http://saigai-sbs-net.blogspot.com/)にて随時公開いたします。

「災害復興支援SBSネットワーク」規約

前文:

このたびの巨大地震により、被災地はもとより、全国に渡って日常生活を一変することとなった。私たちのこれまでのネットワークの中で、一日も早い復興を願い、物心両面にわたる全人的な支援をしていくことを決意した。国内外の有志によってネットワークを構築し、他の支援グループと情報を共有し合いながら支援活動を実践していく。

第一条(目的) 東北関東大震災により生じた痛みを担い、助けを必要としている方々のために「至高の美を献げる」(SBS)ことを目的とする。

第二条(名称) 「災害復興支援SBSネットワーク」とする。

第三条(所在地) 仙台市青葉区芋沢字花坂上野原40-1に置く。

第四条(会員) 趣旨に賛同し、目的実現のために真心からの献身を表明するクリスチャンとする。

第五条(役員)代表一名 実行委員若干名を置き、その中から会計を担当する。

第六条(役員任期) 役員の任期は一年とし、再任を可とする。

第七条(代表) 代表はこのネットワークを代表し、運営する。

第八条(運営) 随時会を開き、重要事項を決議し、実行する。ウエブ上でも会議を行うこととする。

第九条(活動資金) ネットワークに参加するメンバーによる自発的な寄付によって運営する。

第十条(規約改正) この規約はメンバーの過半数の同意によって改正することができる。

附則

1,役員は以下の通りとする。

代表 森谷 正志 山形市神尾752-24 電話08055776605

会計 遠藤 悦子

災害復興支援SBSネットワーク

ゆうちょ銀行 記号:18160 番号:30145421 代表:森谷正志

他金融機関からの振込場合

店名:八一八(ハチイチハチ)店番818 預金種目:普通預金 口座番号:3014542

2,この規約は2011年3月20日から適用する。

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災害復興支援に協力できる方、救援物資や資金面で、またボランティア活動などに協力いただける方、また、この働きの推進のためにボランティアを希望される方は直接電話をいただくか、あるいはメールをいただければと思います。

また皆さんの中で、助けや支援を必要としている方々についての確かな情報がありましたらお知らせください。

「災害復興支援SBSネットワーク」
住所:宮城県仙台市青葉区芋沢字花坂上野原40-1 仙台バプテスト神学校内
電話:022-394-6935 or 050-3326-9594 メール:sbs.office@c-bte.jp
責任者:森谷正志 携帯:080-5577-6605 メール:mssmry2@msn.com
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最後に、兄弟たち。すべての真実なこと、すべての誉れあること、すべての正しいこと、すべての清いこと、すべての愛すべきこと、すべての評判の良いこと、そのほか徳と言われること、称賛に値することがあるならば、そのようなことに心を留めなさい。ピリピ4:8