2011/11/28

童子下地区

26日(土)お昼を中心に童子下地区にある仮設住宅で、被災者と共に、被災者を受け入れてくださった地区の皆さんとの心温まる交流の時がもたれました。聖協団の中澤牧師の支援活動の中で良き協力関係を作られたいくつかの支援グループが参加、とても賑やかな活動になりました。そして今回も被災者であるが支援活動に積極的に行動している「M3R」の方々も労されました。

入谷地区は南三陸町の内陸部ですので、あの大震災が起こった時はおにぎりの炊き出しなど、献身的な支援を行った地区です。この童子下地区も同様で、今回は仮設にいる人、そして地元の人、共に交流のときとなりました。すぐ隣は入谷小学校で、この体育館に多くの被災者の方々が避難されておりました。

私たちはこの時期ならではの「芋煮」を提供しました。ただ今回はハプニングもハプニング、一時は中止しようと思ったほどで、残念ながら「山形芋煮」とはなりませんでした。文字通り苦肉の策で、何とも複雑な提供となりました。とにかく、素材の旨味が十分に調和するように工夫し、結果的には、地元のご婦人方に味見をしていただき、押しつけにならずに済んだように思います。幸い、120食分、瞬く間に、鍋底まできれいにしていただきました。

今回の支援活動のなかで、地元の人同士の交流、支援活動の輪が広がっていくことに、町の復興に期待感が強められました。それにしてもボランティアグループの活動と行政側の決断のちぐはぐさ、その実情を知る機会にもなりました。

また、週はじめの21日(月)には、福音伝道教団が提供された衣料関係の支援物資を仕分け作業を行った上で、戸倉地区の被災者、またこの地区から町外等に居住している方への届くように送り届けました。イザヤ58ネットの栗原さんを中心に労していただきました。

さらに中瀬地区の仮設に済む方々の要望にも応えることができました。どうしても婦人物が多く、働く男性の方々の必要に応えられるものが限られ、今後の課題としたいと思います。

さらに在宅支援の一つ、大森地区では、ここからそれぞれ仮設に移った方々へ、また被災した親戚、知人友人方に、この地区の方々がそそれぞれ届ける支援物資として「ホットキーパーシート」を届けました。大久保地区の仮設も、「ホットキーパーシート」は有効のようでその必要に応えることができました。本格的な寒さが来る前にできるだけその必要に応えたいと願っています。

次の予定

戸倉地区の切曽木地区の仮設住宅で「山形芋煮交流会」を行います。被災者、また津波被害を免れた地区住民の方々と共に参加する感謝会です。これは単なる「炊き出し」ではありません。芋煮以外は他のものを行わず、できあがればみんなで一緒に食し、十分な対話の時を大切に持ちます。ただ、今回はこの地区の都合もあって、12月4日(日)午後に行うことになりました。限られた時間ですが、次につながる一歩になればと願っています。

2011/11/22

支援のシンフォニー

先週は、一週間の支援活動としてはかなり盛りだくさんとなりました。14日(月)午後に「南三陸町を支えるキリスト者ネットワーク」の集まりが本校において開かれました。今回は第一回目の8月の開催から比べると出席者は限られましたが、各支援グループ、団体の支援活動の現状を知り、考えなければならない今後の方向性を見通すことができました。課題としては、やはり共有できる理念、支援の先に描くゴールについて、さらに突っ込んだ話し合いができるかどうかです。

17日(木)から20日(日)まで、「イザヤ58ネット」の皆さんが今年最後のボランティア活動に取り組まれました。春から継続的に私たちの支援活動を支えていただきました。特に背後にあって支援、祈り、協力してくださった「福音伝道教団」の諸教会の皆さんに感謝したいと思います。さらに新たな視点で継続を考えてくださることを期待します。

一つのグループは石巻支援に二日間励まれました。特に津波被災住宅の修復作業、また19日(土)に開かれたゴスペルコンサートの準備に労されました。もう一つのグループは、17日に南三陸町、戸倉地区にある波伝谷の仮設住宅で開かれた「お茶っこの会」に参加し、特に被災者の方々との交わりや傾聴の時を持ちました。また、この地区の要請で洗濯物の乾燥機(5キロ用)を四つの仮設住宅(切曽木、波伝谷、津の宮、神割崎)に提供することができました。乾燥機は仮設住宅毎、入居者が共用するものです。他の支援物資の提供は17日、18日の両日、大久保地区仮設に冬物衣料を中心に、また大上坊、大森、歌津升沢地区には米と生活消費材(洗剤や調味料等)を届けました。こうした支援物資は「イザヤ58ネット」がやはり準備していただきましたが、米、500キロ分は茨城のクラッシュジャパンベースが提供してくださいました。また、フレミング宣教師たちを派遣しているカナダの福音バプテスト教会の皆さんの支援をいただきました。

19日(土)は東松島の「ひびき工業団地」にある仮設住宅での支援に従事しました。東松島は、「イザヤ58ネット」にとっては最初の被災地支援場所で、支援活動の原点になっています。その後、「蔵王キリスト教会」が支援活動を継続しています。特に次世代の子供たちのためにキッズブラウンの英語教室をも開き、地域の皆さんに喜ばれています。

今回は「山形芋煮」で、「SBSネット」が先に150食分、その後「蔵王キリスト教会」有志が50食分、担当し合い、皆さんに喜んでいただきました。蔵王教会は野菜や衣類なども提供されました。特に教会のメンバーが17~8名ほど参加されたことは大きな励みでした。午後には森谷の担当で「ホットカフェ」も予定していたのですが、持ってくるはずの肝心の器機を忘れてしまい、延期のアナウンスをしなければなりませんでした。ところが、蔵王教会のメンバーの親戚が近くにあって、珈琲ミルを借りてきてくださり、急遽、開店。十分なことができなかったのですが、なんとか予定の活動を終えました。また、イザヤのメンバーの一人、整体師の方が来訪被災者の方々の体をほぐしていただきました。

日曜日にはイザヤ皆さんが「祈りの家キリスト教会」で礼拝を共にし、共に交流を深める時を持っていただきました。

週明け、21日(月)は波伝谷、中瀬地区の皆さんに主として冬物衣料の提供を行いました。とにかく今回は「福音伝道教団」の諸教会の皆さんが予想を遙かに超えた多くの支援物資、主として冬物衣料や生活消費材などを運んでくださいましたので、善意の贈り物を有効に用いていただくために、この日も有志と共に動き回りました。何とか主要な物は届けることができ感謝しています。

次の予定

希望されている「ホットキーパーシート」、ホットカーペット等々を届けること、26日(土)は「童子下仮設住宅」での「山形芋煮」等の支援、また在宅被災者支援訪等を予定しています。そして切曽木での「山形芋煮」要望があり、日時を調整中です。12月に入って、クリスマスに関連したホットな時を考えています。

2011/11/15

小森地区仮設住宅支援

(公開したつもりでいたのですが、手違いあって一週間遅れになりました)

11月8日(火)予定通りに小森地区の仮設住宅で、炊き出しを主とした支援活動が行われました。今回は南三陸町で活動する複数の支援グループと連携しての支援活動です。特に注目すべきは地元の支援グループ、避難所であった「志津川高校」に避難されていた若者中心に結成された支援グループの々です。

小森地区仮設は230人ほど入居しておられるとのことで、私どもが100人分の山形芋煮を協力することで参加しました。さらに100人分は他のグループが地元の芋煮を作るとのことでした。こちらは芋は芋でもジャガイモで、味噌仕立て、また豆腐や白菜、人参などが入る華やかな鍋料理、そして豚肉です。とても興味深い芋煮でした。もっとも、地元でも実際に話を聞くと「私たちも芋煮は里芋ですよ」という方々もいます。「山形芋煮」も庄内地区と内陸では食材の組み合わせも、味付けも異なります。とりわけ味付けは、責任を持ったら自分の舌を優先して行わないと混乱が生じてしまいます。塩味の濃いのを好むと言っても、全体を濃くするよりも、その都度、調整するのが良さそうです。

課題としては、現場での調理ということで、かなりの時間を要しながら取り組んでおられたことです。私たちは食する時間に合わせてできあがるようにと、ある程度の下準備をして臨みました。そんなわけで互いの出来上がりに時間差が出て、特に住民の方々との対話では、私たちが期待していたようには取れませんでした。今後の課題として受けとめました。 この小森地区は旭が丘で出会った方が入居されています。そして今回の炊き出しも、旭が丘の責任者が提案、要望されました。旭が丘でお世話になった区長さんも来られ、皆さんとの再会を喜び合いました。そういう意味では、確かに今後につながる機会となり、感謝しています。

次の活動予定 次週は17~20日まで、今年最後の支援活動になる「イザヤ58ネット」の皆さんが来られます。石巻と南三陸町の二手に分かれた活動し、19日は東松島で活動する予定です。南三陸町では主として支援物資の提供と波伝谷の仮設での「お茶っこの会」を行い、傾聴のときとなります。また19日の東松島はひびき団地の仮設住宅で「山形芋煮」やカフェタイムを予定しいます。東松島は「イザヤ58ネット」の皆さんが被災地での最初の活動地で、その後は「蔵王キリスト」教会が引き続き支援活動を行っています。地区の皆さんとの信頼関係が深められています。

14日(月)午後1時から「南三陸町を支えるキリスト者ネットワーク」が神学校で開かれます。実質的な協力体制の実現に向けての話し合いになればと思います。何よりも共通の理念、共有できる支援と宣教に関わる理念を確認し合えれば感謝です。

合わせて、南三陸町の在宅支援についての要請があります。どのようにできるか、現地に伺ってこれからの支援を考えていきたいと思います。