2011/12/16

クリスマス茶会

先週から今週にかけて、依頼を受けた支援物資を届けることに集中しました。特に茨城のクラッシュジャパン、またそこで労されているフレミング宣教師と派遣されているカナダの福音バプテスト諸教会からの支援でした。

一つは「餅つき器」です。ある仮設のリーダーがお正月に限らず、餅を食べることが日常的になっているが、しかし、そうした器具も流されてしまい、支援の中にあればいいのだが、と話され、心に留まりました。これからお正月を迎えることでもあるので、できるなら実現したいものと考えておりました。このことを伝え聞いた「茨城キリスト教大学」の学生さんたちがチャリティーバザーを開き、餅つき器(一升炊き)購入のためにと、10万円の資金を送ってくださいました。

ちょうどタイミング良く、年末セールがあり、若干プラスし、なんと10台の餅つき器を購入できました。大手の量販店ですが、被災地支援であることを話しましたところ、予定よりもさらに割り引いてくださったのです。その好意に感謝したいと思います。

今回のこの支援は被災者個人の為にではなく、仮設住宅毎、共同で使用していただくこと、また貸し出しもすることで了解していただきました。と言っても南三陸町全部の仮設に提供できるわけでなく、公平性から問題になるかも知れません。しかし、この支援によって、住民の交流促進となり、その評判が広がって、さらに要望があったときは、その時に対応しようと考え、実行しました。

戸倉地区は各自治会長さんたちで話し合っていただき、切曽木、水戸部、波伝谷、津宮、神割崎の各仮設に、さらに大久保の仮設、中瀬の仮設の皆さんに贈りました。大きめの場所は二台となります。到着を楽しみにしていた方々、早速、餅つきの集まりの計画を立てている方、本当に素直に喜びを表していただきました。

もう一つは、体の大きい方々のための衣服です。LLであるとか、XLなど、普通の支援物資ではなかなか見あたらない大きいサイズのジャンパーや作業着、下着など、多くの数ではありませんでしたが、揃えていただき、海などで作業される方々に提供しました。そうした体の大きな方は皆さんが知っておられるので、そうした方々を通して届けていただくことにしました。四箇所ほどの地区で、用意したものはすべて提供できました。

JECAの「西堀キリスト福音教会」の関口貴子さんを中心に婦人会の皆さんが準備してくださった湯たんぽ(電子レンジ使用)約30個を歌津の升沢地区の年配者、この地区のリーダーの方に判断していただき、仮設の方々にも手渡していただきました。残りの30個ほどは大森地区の皆さんにプレゼントしようと計画しています。

次期予定

17日(土)新た支援についての打ち合わせあります。 20日(火)午後に大森地区の「クリスマス茶会」が予定されています。特にこれからの支援の在り方について、一緒に話し合う予定です。こちらの願いとしては、この地区の皆さんを介して、必要な支援の情報を得、この方々を通して支援が届くようにしていきたいと願っています。その支援活動、生き方について、聖書から学び、考えを共有できる方々への導かれることを願っています。 21日(水)午後に波伝谷での「クリスマス茶会」クリスマスの幸いをお伝えできればと願っています。 さらに、ブラジル人日系人教会から託された「子供たちへのプレゼント」をクリスマス前に届けます。限りある数ですので、どの地区の子供を対象にするか思案中です。この時に、南三陸町の図書館から譲り受けた図書をもプレゼントしたいと願っています。

2011/12/07

切曽木仮設住宅

12月4日(日)午後に切曽木の仮設住宅で「感謝芋煮会」を行うことができました。日程の調整もあって、この日の交流会となりました。人数はさほど多くなく、全部で50人足らずです。仮設住宅に入居している方々はほとんどが同じ地域の方々ですが、入居者同士の交流と、またここ地元に住んでおられる方々との交流も願っての「感謝芋煮会」です。このような支援は今回が初めてと言いますので、驚きです。私たちも、これを機会にさらに交流が深まり、この先につながればと願っての企画でした。

ここ数日は厳しい冬型の天候で、前日は雨、そして、この日は良く晴れました。しかし、特に強風が吹き荒れる中での取り組みとなりました。見通しが少し甘く、ガスの炎が風にあおられ、その分、火力は低下してしまいました。それでも何とか予定の3時頃には皆さんで暖かい芋煮を楽しむことができました。何人かお孫さんも呼ばれていて、とても家族的な集まりとなりました。

集会所は若干狭く、自治会会長さんの話では、地区住民と合わせた自治会の集まりを考えると、この倍の広さをが欲しいとのことでした。

今回はオレゴンの日本人教会「ホープジャパン」の皆さんからの贈り物、「ネックウォーマー」を届けました。また、また「イザヤ58ネット」の皆さんからの指定献金で、さらに追加注文した「ホットキーパーシート」、この切り曽木の皆さんにも提供することができました。

また、時間が前後しますが、11月30日(水)、南三陸町の社会福祉協議会が主催する研修会があり、出席させていただきました。この夏にオープンした荒戸にある福祉施設の会議室がその会場です。今回は二度目とのこと、課題が、現在ある施設を地域の方々にどのように有効に利用していただけるか、かなり具体的な取り組みについてのワークショップでした。そうした中で被災者、特に高齢に方々を孤立させない取り組みについて注目させられました。耕作作業とか「お茶の会」は有効な手段のようです。最近ではあちこちの仮設で社協皆さんが「お茶っこの会」を企画し、定期的に訪問しています。ただ、男性が会に出席しやすいようにするための工夫が必要のようです。単に飲み食いだけでなく、得意技を発揮した作業の機会を設けるなど、興味深い取り組みが紹介されていました。

自分たちの支援活動の継続を考えると、いっそう知恵深い取り組みが求められているように思います。また社協の皆さんとも互いに相乗効果をもたらすような協力関係ができればと思います。

次期活動予定

キリスト福音教会」の関口貴子さんたちが中心になって、婦人会有志の皆さんがお年寄りの方々のために電子レンジで温める湯たんぽのプレゼントを準備してくださいました。今回は二世代で暮らす家庭にクリスマスの贈り物としてと届けることにしました。また、在宅の方から被災された家族や、仮設にいる知人友人の方々に届けていただく予定です。地元の方々自身が被災者支援に心を向ける活動の一環として行いたいと思います。

茨城のクラッシュジャパンで活動するフレミング宣教師が男性用の仕事用ジャンパー等を運んでくださいました。また、要望のあった「餅つき器」、やはり茨城のクラッシュジャパンを介して茨城キリスト教大学の学生の皆さんが準備してくださいました。今週中に届けたいと願っています。これは個人ではなく、仮設住宅の皆さんが共用するものです。これも支援の原則とするもので、同じ入居者の方々との交流の一助になればと願ってのことです。

クリスマス前に、「クリスマスお茶会」を波伝谷、大森地区等の何カ所かで行う予定です。また、定期的な生活消費材(米、調味料、洗剤等)を送り届ける計画です。今回は特にカナダの福音バプテスト諸教会からの支援によって提供することになりました。

さらに、在宅支援の要望に応えて、来週末に、障害者の方ともお会いし、支援の在り方について話し合いの時を持つ予定です。