2012/08/26

猛暑の被災地で

7月は保守バプテストミッションの短期宣教チーム、シリコンバレーで有名なカルフォニアのValley Churchのメンバー17名が来会しました。一週間、牡鹿半島を拠点に南三陸町、そして石巻等での活動でした。漁港での牡蠣養殖に準備作業お手伝い、津波被災家屋の修復、高台移転地候補地の草刈り、仮設の方々へのクラフト教室と多彩でした。今回は初めて被災地に宿泊しての活動でした。

8月は「イザヤ58ネット」のチーム、そして保守バプテスト同盟の有志のチームの奉仕がなされました。「イザヤ58ネット」定期的に被災地に来てくださっていますが今回は石巻や南三陸町での活動、特にミシン、ジャガイモ、タマネギを300キロほど運んでいただきました。またブラジル人教会の有志、8月30~9月1日まで韓国人教会(オンヌリビジョン教会)の皆さん18名が石巻で被災家屋の修復活動をしているD.ペンソン宣教師のもと厳しい暑さの中で取り組まれています。

特に今週、南三陸町での支援活動に汗を流してくださった保守バプテスト同盟の被災地支援ツアーの皆さんは今回が初めての参加です。保守バプテスト同盟に所属するいくつかの教会は被災地にあることもあって、ほとんどSBSネットの関係で活動する方々はありませんでした。今回、私どもの取り組みの一端を知っていただく機会になったと思います。

この先を見据えて
今後の「災害復興支援SBSネットワーク」の働きについて考えるべき時に至っています。SBSネットは地区教会を母体にしたものではありません。その地区教会の大切さを考えるとどこかで区切りを決断する必要があると思います。優先順位として地区教会が主体的に進める支援活動を支援することです。また教会がない地域での活動は地区教会に結びつきができるように取り組むことです。また地理的限られますが神学校を宿泊拠点にできるボランティア活動を調整していければと願っています。

現在は教会のない南三陸町とか牡鹿半島での支援活動が主になってきました。そして密接な協力関係にある「南三陸町を支えるキリスト者ネットワーク」の主導の下、この春にクリスチャンセンター南三陸町「愛真望館」が廻館に設置されました。このセンターに常駐するスタッフが導かれ、南三陸町全域にわたる支援活動が行われています。各仮設への支援活動、子供支援、学習支援、地区行事への協力等が実施され存在感を増しています。

主日午後には礼拝も行われています。子供たちのための教会学校、また礼拝は主に南三陸町、また周辺の市町村で活動するボランティアの方々、その知人たちが参加しています。被災地の方々への福音宣教も進められています。自分も時々出かけますが、支援と宣教の在り方に関するの聖書の意図を共に考えるようにしています。クリスチャン、未信者共に考えることができるからです。

クリスチャンセンターは期間限定ですので、その後に恒久的な支援センターが設置され、常駐者が起こされることです。すでにその方向で準備がなされています。理想的には被災地の方々で神の招きに応じ、その方々が中心になって支援と宣教が継続されることです。福音の素晴らしさを紹介する機会をどのようにして得られるか知恵を尽くし祈っています。今後ボランティアに参加される方々はこうして点を真剣に考えながら取り組むことができるように願っています。

仮設から高台移転が具体化するまでにある程度の見通しを立てる必要があると思います。その後、どれだけ信頼関係を築き、生き方に影響が与えることができるかです。そして何よりも被災地の次世代の方々を見据えた支援ができればと願っています。